画像はタイのカオヤイ国立公園で撮影されたオオサイチョウ。東南アジアの熱帯雨林に生息する、黒と黄色の鮮やかな羽毛を持つ鳥で、大きな嘴の上にカスクと呼ばれる突起があるのが特徴です。果実の他、小型哺乳類、昆虫なども食べ、体長は約 120cm 、体重は約 4kg に達します。優れた飛行能力を持ち、密林の中でも機敏に動き回ることができます…

オオサイチョウの子育てはユニークで、大木の洞に巣を作り、メスは抱卵期間中その穴にこもり、オスが餌を差し入れるための小さな開口部だけを残して穴を埋め、ヒナを育てます。また、オオサイチョウのカスクや羽が地元民族の装飾品として使用されるなど文化的に重要な意味も持っています。ですが、そのためにオオサイチョウが捕獲されることに対し危惧する動きもあります。さらに近年森林伐採による生息地の喪失で個体数が減り、準絶滅危惧種になっています。